格安SIMに乗り換える場合に、iPhoneのSIMロック解除が必要なケースについて
category:SIMロック解除 | Posted by: | 更新日:2019年3月2日 公開日:2019年2月28日 |
格安SIMの携帯電話回線に乗り換える時には、必ず今使っているiPhoneのSIMロック解除が必要だと思っている人いませんか?
確かに、マイネオやイオンモバイルなどの格安SIM会社を利用する場合の多くは、今使っているiPhoneのSIMロック解除を行う必要があります。
しかし、乗り換える格安SIMカードによっては、SIMロック解除が必要の無いケースもあります。
そもそもなぜ、SIMロック解除が必要になるかを理解しておきましょう。
SIMロックとは、携帯電話回線を提供している会社が、契約者が携帯電話会社から購入したガラケーやiPhoneなどのスマートフォンに、自社の携帯電話回線以外は使用できなくしている状態を言います。
携帯電話回線の識別には、SIMカードというマイクロチップカードを使用しているので、契約した携帯電話会社から提供されているSIMカードのみ使用が可能なようにロックされているので、SIMロックと呼ばれています。
ここでは、格安SIMカードに乗り換える場合に、iPhoneのSIMロック解除が必要なケースと、SIMロック解除が必要無いケースについて、ご紹介しています。
格安SIM乗り換えでiPhoneのSIMロック解除が必要になるケース
格安SIMへの乗り換えで、今使っているiPhoneのSIMロック解除が必要になるケースは、次のケースです。
- iPhoneを購入した携帯電話会社の携帯回線以外を使用しているSIMカード
1.iPhoneを購入した携帯電話会社の携帯回線以外を使用しているSIMカードを利用する場合にはSIMロック解除が必要
NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの通信キャリアと呼ばれれる携帯電話会社の携帯ショップから購入したiPhoneはSIMロックが掛かっています。
SIMロックが掛けられていると、別の携帯電話会社のSIMカードを利用しようと、SIMカードをiPhoneに挿入してしても、iPhoneを起動した後に、「SIMカーが無効です。」とメッセージが表示され、モバイル通信に関連する機能やアプリが使用できないようになります。
尚、SIMロック状態で、他のSIMカードを挿入してモバイル通信のアクティベーションが完了していなくても、自宅のWi-Fiネットワークに接続して利用することは可能です。しかし、先程、ご説明したように、モバイル通信に関係する電話やSMSやMMSの送受信は行うことは出来ません。
iPhoneにSIMカードを交換して電源を入れるとSIMロックの確認が行われる
SIMカードを交換した時には、つぎのような確認作業が行われます。
iPhoneの場合と、それ以外のガラケーやスマートフォンの場合には、少し異なるので、ここでは、iPhoneの場合に限定して分かりやすく簡略化して説明しますね。
- 挿入されたSIMカードの携帯電話回線の通信サーバーに接続
- 新しく挿入したSIMカードが利用している通信キャリアの通信サーバーに接続します。
- 接続したSIMカードの有効性を確認
- 接続したSIMカードの契約の有効性の確認が行われます。
- SIMカードの番号等で、契約切れしていないか?などを確認します。
- Appleのアクティベーションサーバーにアクセスして、SIMロック情報を確認
- Appleのアクティベーションサーバーに接続して、iPhoneの製造番号等を元に、Appleのアクティベーションサーバーに登録されている正規品がどうかのチェックが行われます。
- 次に、iPhoneのMEID(Mobile Equipment Identifier)の番号を元に、そのiPhoneがSIMロックされているか確認を行います。
- AppleのアクティベーションサーバーにSIMロック(使用可能の通信キャリア会社が登録)されている場合には、それ以外の通信キャリアのSIMカードの場合には、「SIMカードは無効です」とメッセージが表示され、モバイル通信不可になります。
- AppleのアクティベーションサーバーにSIMフリーと登録されている場合(携帯電話会社からSIMロック解除された場合も同様)、挿入されたSIMカードのアクティベーションが完了して、モバイル通信可能となり通常にiPhoneが使用できます。
補足になりますが、ソフトバンク、au、NTTドコモなどの通信キャリアで販売されているiPhoneも実は、SIMフリー状態で販売されています。
iPhoneの場合、Appleのアクティベーションサーバーに接続した時に、SIMロック項目が未登録の場合には、最初にアクセスしたSIMカードの通信キャリアのSIMロックとして登録されます。
Apple Storeから販売されたiPhoneは、販売直後にAppleのスタップによって、AppleのアクティベーションサーバーにSIMフリーとして登録されるので、購入者がSIMカードを挿入して初めてAppleのアクティベーションサーバーに接続した段階で、SIMフリーと登録されているので、挿入されているSIMカードのロックはかかりません。
2.格安SIM乗り換えでiPhoneのSIMロック解除が必要無いケース
格安SIMへの乗り換えで、今使っているiPhoneのSIMロック解除が必要無いケースは、次のケースです。
- Apple Storeから購入したiPhone
- 今契約している通信キャリアの携帯電話回線を使用する格安SIMカードを利用する場合
1.Apple Store販売のiPhoneはSIMフリーでSIMロック解除は不要
そもそも、Apple Storeから販売されているiPhoneの場合には、元々、SIMロックが掛かっていないSIMフリーです。
先程、ご紹介したようにAppleのアクティベーションサーバーにそのiPhoneのMEIDでSIMフリーと登録されているので、どのSIMカードを挿入しても、使用することが出来ます。
2.今契約している通信キャリアの携帯電話回線を使用する格安SIMカードを利用する場合
冒頭でご紹介したように、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの通信キャリアと呼ばれれる携帯電話会社の携帯ショップから購入したiPhoneはSIMロックが掛かっています。
iPhoneについては、SIMロックは、通信キャリア内の設定というよりは、Appleのアクティベーションサーバーの設定になります。AppleのアクティベーションサーバーのSIMロックの識別は、SIMフリーか、NTTドコモか、auか、ソフトバンクかという感じでSIMカードが利用できる通信キャリヤの識別になっています。
そのため、購入した携帯電話会社(通信キャリア)の携帯電話回線を使用している格安SIMを利用する場合には、iPhoneのSIMロックを行わなくても利用することが可能です。
例えば、次のようなケースです。
- auからUQモバイルのSIMカードへ乗り換え
- auからマイネオのau回線のSIMカードへ乗り換え
- auからBIGLOBEEモバイルのau回線のSIMカードへ乗り換え
- auからIIJmioのau回線のSIMカードへ乗り換え
- NTTドコモからマイネオのNTTドコモ回線のSIMカードへ乗り換え
- NTTドコモからLINEモバイルのNTTドコモ回線のSIMカードへ乗り換え
- NTTドコモからIIJmioのNTTドコモ回線のSIMカードへ乗り換え
- NTTドコモからイオンモバイルのNTTドコモ回線のSIMカードへ乗り換え
- ソフトバンクからYモバイルのSIMカードへ乗り換え
- ソフトバンクからb-mobileSのソフトバンク回線のSIMカードへ乗り換え
- ソフトバンクからLINEモバイルのソフトバンク回線のSIMカードへ乗り換え