iTunesのライブラリ管理ファイル(iTunesLibrary.itl)について
category:iTunesの使い方 | Posted by: | 更新日:2021年1月27日 公開日:2018年12月31日 |
iTunesのミュージックライブラリ等を管理しているiTunesLibrary.itlファイルについてご紹介しています。
iTunesは、iTunesLibrary.itlというファイルでミュージックライブラリやムービーライブラリなどのライブラリに保存されている曲や動画などのデータ情報を管理しています。
通常、別にこのiTunesLibrary.itlファイルを意識する必要は無いのですが、少しだけ、iTunesLibrary.itlファイルの仕組みを理解しておくと、次のような状況になった時に対応がしやすくなります。
- ミュージックライブラリの曲が消えた時
- iTunesの曲が再生できない時
- 新しいパソコンにiTunesを移しかえる時
1.iTunesLibrary.itlファイルの仕組み
iTunesLibrary.itlファイルは、iTunesをインストールすると自動的に作成されるファイルで、iTunesがミュージックライブラリなどの各ライブラリの情報を管理する情報データベースファイルです。
iTunesLibrary.itlファイルの主な機能は、次のような機能です。
- ライブラリに登録されているコンテンツのデータ情報の記録
- ミュージックライブラリ、ムービーライブラリ、Podcastライブラリなどの各ライブラリにどんな曲や動画、コンテンツが登録されているかを記録しています。
- iTunesの各ライブラリ画面を開いた時に、iTunesLibrary.itlファイルに記録されているコンテンツのデータ情報を元にライブラリに曲や動画が表示されます。
- ライブラリに登録されているコンテンツの再生回数の記録
- 各ライブラリに登録されている曲などのコンテンツの使用頻度(再生回数)等を記録しています。
- プレイリストのTop25などを表示する時に利用しています。
- コンテンツデータの実ファイルの保存場所の記録
- 各ライブラリに登録されている曲や動画などを再生する時に、曲などのコンテンツの実ファイルが保存されている場所をiTunesに連携して、曲が動画が再生されます。
iTunesLibrary.itlファイルの保存場所
iTunesLibrary.itlファイルは、次の場所に保存されています。
- Windowsパソコン
- Cドライブのミュージックフォルダー内にiTunesMediaフォルダ
- Macパソコン
- ユーザー名フォルダのミュージック内にiTunesMediaフォルダ
iTunesLibrary.xmlというファイルについて
iTunesLibrary.itlファイルに似たファイルにiTunesLibrary.xmlというファイルがあります。
iTunesのバージョン12.1までは、iTunesLibrary.itlファイルと一緒に、iTunesLibrary.xmlも自動作成されていました。
iTunesLibrary.xmlは何かというと、他のソフトからiTunesに保存されている曲や動画の情報を読めるようにしたファイルです。
iTunesLibrary.itlファイルは、バイナリファイル(そのファイルしか読めるデータファイル)になっていて、iTunesしか利用することが出来ません。
それに対して、iTunesLibrary.xmlファイルは、拡張子(XML)を見るとわかると思いますが、汎用形式のXML形式のファイルになっているため、iTunes以外の他のソフトからもファイルを読めるようになっています。
このiTunesLibrary.xmlファイルは、先程ご紹介したように、iTunes以外の他のソフトからiTunesのライブラリ情報を読み込むためのファイルで、バージョン12.2以降のiTunesでは、「iTunesライブラリXMLをほかのアプリケーションと共有」の設定をオンにした場合に作成されるように変更となり、自動的には作成されなくなりました。
2.iTunesLibrary.itlファイルの作成時期とデータ更新について
iTunesLibrary.itlファイルが作成されるタイミング
iTunesLibrary.itlファイルは、次の2つのタイミングで作成されます。
- itunesがインストールされた時
- iTunesが起動した時に、iTunesLibrary.itlファイルが無かった時
iTunesLibrary.itlファイルに情報が書き込まれるタイミング
iTunesLibrary.itlファイルに情報が書き込まれるタイミングは、次のタイミングとなります。
- ライブラリに曲などのコンテンツが登録された時
- コンテンツのプロパティ(タイトルなど)と実データファイルの保存場所が書き込まれます。
- プレイリストを作成した時にも、プレイリストのプロパティ(タイトル)や含まれているコンテンツが書き込まれます。
- ライブラリの曲などのコンテンツが再生された時
- 再生情報が書き込まれます。
- ライブラリの曲などのコンテンツを削除した時
- 削除したコンテンツのデータが消去されます。
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