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街で見かけるiPhoneの修理店の登録修理業者や総務省認定登録修理業者って何?

最近、街中で見かけるiPhoneの修理業者の看板や、入口に、当店は「登録修理業者制度の登録業者です」とか「総務省認定登録修理業者です」があるのをご存知ですか?

iPhoneが正常な人にとっては、あまり関心が無いので、気にならないので気が付かないかもしれませんね。

ただ、iPhoneの液晶画面が割れた状態で使っている人は、街中の「iPhoneの修理行いますとか」の看板には、ついつい目が行ってしまいますよね。アイフォンビギナーズも2か月間程画面割れしたiPhoneを使用したことがあるので、外出した時の街中のiPhone修理店をついつい見てしまうんですよね。

Appleの製品の正規修理業者は、Apple直営の全国8店舗のAppleStoreか、AppleのWebサイトに掲載のあるApple正規サービスプロバイダーだけなのですが、街中のiPhone修理店の看板や入口に表示されている「登録修理業者制度の登録業者です」とか「総務省認定登録修理業者です」とは何のことと思ってしまいますよね。


目次・メニュー

登録修理業者とは
登録修理業者以外は違法?
工事設計認証で技適マークを取得した設備機器は修理後の性能に変化が無いかは製造メーカーしか分からない
登録修理業者の修理は、あくまでも法律に遵守した修理であって、性能を保証しているわけではありません


登録修理業者とは

街中で見かけるiPhone修理店に表示されている登録修理業者とは、特別特定無線設備の修理を行うために総務大臣の登録を受けた修理業者のことです。

iPhoneは、他のスマートフォンやガラケー(携帯電話機)と同様に、日本では、電波法や電気通信事業法にある特別特定無線設備に該当します。

この特別特定無線設備は、電波法で規定されている技術基準(技適)を満たす必要があります。そのため、特別特定無線設備には、技適を満たした印として技適マークを表示する必要があります。

iPhoneにも技適マークは表示されています。iPHone6Sまでの機種では、iPhone本体ケースの裏側に技適マークが印刷されていましたし、iPhone7以降は、設定アプリの法律に基づく情報画面に技適マークが表示されています。


特別特定無線設備の修理は、法律に遵守する必要がある

特別特定無線設備を修理や改造をして、その性能が変更した機器を使用することは法律違反となります。

特別特定無線設備を修理した者(業者)は、修理によってその性能が変更した場合は、修理した機器についている技適マークを除去することが法律で定められいます。

スマートフォンやiPhoneなどの特別特定無線設備となる携帯端末は非常に小型化しているので、液晶画面パネルの交換や電池交換をする時に本体を開けるためには、無線発信のためのアンテナ部分などの部品の配線や部品を取り外す必要があります。また、破損したパネルやリチウムイオン電池を交換した後に、また無線発信のためのアンテナ部分の部品を取り付けを行います。

この修理にあたって、無線関係の部品の取り外し、取り付け行為が、製造メーカーが技適マークを取得する上で提出した資料の数値に適合しているかどうかが不明瞭になる行為のため、法律違反に該当するのではないかという懸念がありました。

そこで、特別特定無線設備の登録修理業者制度が導入されました。


登録修理業者での修理は合法

登録修理業者の修理は、合法と判断されます。

しかし、登録修理業者の修理全てが合法となるわけではありません。登録修理業者の登録は、修理を行う機種(特別特定無線設備)毎に申請する必要があります。そのため、届け出をしていない機種の修理は、合法とは判断されません。




登録修理業者以外は違法?

登録修理業者以外のiPhoneの修理業者で液晶画面パネルの交換や電池交換などの修理をしたスマートフォンやiPhoneはそれは違法となるのでしょうか?

必ずしも、登録修理業者以外の修理店で修理した特別特定無線設備(スマートフォンやiPhone、ガラケーなど)が違法となるいうことではないようです。

修理したことにより、違法設備端末の可能性がある、もしくは、違法設備端末かどうか判断できないということになるようです。


工事設計認証で技適マークを取得した設備機器は修理後の性能に変化が無いかは製造メーカーしか分からない

技適マークの取得に関して、一つの機種毎に実機で性能確認しているわけではありません。「工事設計認証」という制度で技適マークを取得しています。

そして、この「工事設計認証」で提出された資料は公開されているわけではありませんので、iPhoneを修理した後に、修理前と修理後の技適マークに関する性能に変化があったどうかは、iPhoneを製造しているApple以外には判断出来ません。

逆にいうと、当たり前ですが、Apple直営のAppleStoreやApple正規サービスプロバイダーでの修理は、技適マーク取得のための「工事設計認証」の資料に準拠した修理を行っているということになります。




登録修理業者の修理は、あくまでも法律に遵守した修理であって、性能を保証しているわけではありません

登録修理業者制度は、あくまでも法律に遵守した修理を行う業者であることの証であって、修理した機種の性能を保証しているわけではありません。

登録修理業者だからといって、Appleの純正部品の供給を受けているわけではありません。

iPhoneを含め、多くのスマートフォンの製造メーカーは、自社の正規修理店や正規修理代理店以外には、修理用の純正部品の供給をしていません。

そのため、iPhoneの純正部品による修理は、直営のAppleStoreかApple正規サービスプロバイダー以外に行うことは出来ません。

登録修理業者の交換される液晶画面パネルやリチウムイオン電池は、純正品以外の部品となります。そのため、必ずしも、修理前のiPhoneの性能(画面タッチや電池充電時間、電池使用時間、音質、画面の色など)になるわけではないことを理解しておきましょう。




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