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iTunesによるiPhoneの暗号化バックアップで保存されるデータ

ここでは、iTunes(アイチューンズ)による暗号化したiPhoneのバックアップで保存されるデータについてご紹介しています。

iTunesによる暗号化バックアップでは、暗号化なしで保存されなかったデータの多くが保存されるので、iPhoneのバックアップの中で一番重要なバックアップとなります。


iTunesによる暗号化なしのiPhoneバックアップデータについては、こちらをご覧ください。

iCloudバックアップで保存されるiPhoneのデータ内容については、こちらをご覧ください。


iTunesの暗号化したiPhoneバックアップは完全バックアップではない

このiTunesの暗号化バックアップのことを「iPhoneの完全バックアップ」と呼ぶ人もいますが、iPhone内の全てのデータが保存されるわけではありません。

確かに、iTunesの暗号化バックアップはiPhoneのバックアップの中で一番重要なバックアップで、iPhoneの破損や故障などによるiPhone内のデータの保存のために定期的に行う必要のあるバックアップです。

しかし、iPhone内の全てのデータを完全に保存するものでないので、その点は理解しておきましょう。


暗号化することで、バックアップデータに追加されるデータ内容

iTunesによる暗号化したiPhoneのバックアップでは、暗号化なしのバックアップデータに加えて、次のデータがパソコン内に保存されます。

設定アプリデータ
  • TouchIDの指紋データ
  • Walletの設定とデータ
  • Apple Payの設定とデータ
  • Wi-Fi接続の設定
  • キーチェーンのデータ
アプリデータ
  • Safariアプリの履歴データ
  • アクティビティアプリのデータ
  • ヘルスケアアプリのデータ
  • Lineアプリの履歴データ
  • iBooksのPDFデータ


暗号化バックアップでも保存されないiPhoneのデータ

次のiPhoneデータは、iTunesの暗号化バックアップには保存されません。(含まれません)

  • iTunesから同期したデータ
  • iTunes Storeから購入した楽曲・ムービーなどのデータ
  • iCloudと同期しているデータ

iTunesから同期したデータ

iTunesから同期してiPhoneに取り込んだCDの楽曲データやDVDのムービーデータなどは、iPhoneのバックアップ(iTunesの暗号化ありなしバックアップ、iCloudバックアップ)には保存されません。

バックアップに含まれない理由は、多分、次の二つの理由からだと思います。

  • iTunesのデータに保存されているため
  • 著作権保護のため(複製を作らないため)


iTunes Storeから購入した楽曲・ムービーなどのデータ

iTunes Storeから購入した楽曲・ムービーなども、iPhoneのバックアップ(iTunesの暗号化ありなしバックアップ、iCloudバックアップ)には保存されません。

バックアップされない理由は、多分、次の二つの理由からだと思います。

  • 著作権保護のため(複製を作らないため)
  • 購入したデータはiTunes Storeで再ダウンロードできるため

しかし、iTunes Storeから再ダウンロードできるのは、iTunes Storeで販売されている期間のみとなります。まれに、購入したデータが、iTunes Storeから削除される場合もありますので、iPhoneのiTunes Storeで購入したデータは、パソコンのiTunesに転送する方法でパソコンに転送保存しておくといいと思います。


iCloudと同期しているデータ

iCloudと同期している次のデータは、iCloudにサインインして同期することでiPhoneへデータ同期できるので、iPhoneのバックアップでは保存されません。


  • 写真データ
  • 連絡先
  • カレンダーデータ
  • リマインダー
  • Safariブックマーク
  • アプリ内課金データ・チケットデータ



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